内幸町という街。 いつも不思議な感覚を 覚えます。 新橋や日比谷、虎ノ門といった 賑やかなエリアに 挟まれているにもかかわらず、 そこには まるで透明な膜が 張られているかのような 静けさがあります。 目立たず、 観光地というわけでもないのですが、 私はその控えめな 佇まいが好きです。 高層ビルが連なる 新橋の風景から ほんの数歩離れただけで、 内幸町の落ち着いた 街並みが広がります。 その差が まるで異なる世界へと続く 秘密の扉を見つけたかのような 感覚にさせてくれるのです。 夕方に訪れると、 内幸町の景色は 魔法のように変わります。 あの時間帯、 新橋方面のビル群が 太陽の光を受けて 黄金色に輝いています。 普段は息苦しさを感じる太陽が、 その瞬間だけ、 とてつもなく 美しいものに。 足が自然と止まり、 しばらくその光景に 見とれてしまいます。 何でもない街の一角で、 憎らしいほどに眩しい夕日が、 ふとした瞬間を 特別なものに変えるのです。 そのまま少し歩けば、 東京タワーが見えるはずなのに、 虎ノ門ヒルズが あまりにも大きすぎて、 東京タワーの存在を 忘れてしまうことがあります。 増上寺だって、 こんな近くにあるのに、 なぜか記憶の片隅に 追いやられています。 虎ノ門ヒルズという 巨大なビルの陰に 隠れてしまった 歴史の断片を思い出すたびに、 私はこの街の複雑さに魅了されるのです。 新旧が同居するこの風景は、 まるで忘れられた 記憶の中で彷徨っているような、 そんな気分にさせてくれます。 内幸町の 静かなカフェでひと息つくと、 どこかホッとします。 その瞬間、 自分が都会の喧騒から逃れて、 一時的に時間が止まったような気分に。 だから私は、 またこの街に足を運びます。 決して派手さはないのですが、 そこには 静かで穏やかな時間が流れています。 その控えめな美しさが、 私にはどうしても愛おしい。 日比谷通り 新橋仲通り みなみ
「絶対禁煙」 という貼り紙が、 デカデカと掲げられている 近所のマンションのエントランス。 それを見て毎回、 「オーナーさんご自身の 禁煙決意表明なのかな?」 「それとも、本気のタバコ嫌い?」 軽くツッコミそうになります。 駅まで徒歩一分、 騒音とも無縁、 見た目も申し分ないし、 もしや理想の住まいかも? …なんて考えるのも束の間。 玄関先の“絶対禁煙”という文字が、 古風にも手書きで達筆、 とてつもない威圧感です。 「これ、書いてる途中で 筆圧どれだけ強くなったんだろう?」 とか勝手に妄想してしまいます。 ところが、 そんな貼り紙を眺めつつ、 さらに驚く光景が 朝の空気に紛れ込んできます。 マンションの一室から、 上半身裸の殿方が登場。 しかも、 その背中には見事なアートが… いえ、 紋々が光っていらっしゃる。 え、待って待って、 どちらかの組合OB寮かしら? それにしてもマナーに厳しいのね。 あらゆる疑問符が 頭に浮かびながらも、 殿(御年80歳くらい)の姿は 堂々と風に吹かれています。 殿が屈むと、 トランクス一枚という スタイルに思わず二度見。 そのヒラヒラした裾は、 モザイク必須(泣) ご年齢関係なくアウトです!! 一体何を禁止すべきか、 ちょっと考えて頂けたら…(汗) と思った、 そんな爽やかな朝。 個人的には… 「過度な肌見せ厳禁」 「吸わない、咥えない、吐き出さない」 こんな具合で 平和を維持できるのでは? いかがでしょうか。 みなみ
「京都」と聞くだけで、 心が浮き立ってしまうという 我が母。 急に、 「京都に行ってくるね」と宣言。 10日後出発なんて急すぎる展開😫 そう、 母は年に3、4回は 京都に足を運ぶほどの京都贔屓。 神社仏閣、美しい街並み、 そして新しい文化。 どれもこれも 母の心を掴んで離さないのだとか。 そんな母が 最も惹かれているのが、 京都のグルメ。 とはいえ、 ここ数年のインバウンド熱で、 街の味も風景も少しずつ 変わりつつあるので ついていけるのか心配だそう。 ところで、 肝心の神社やお寺のプランは しっかり決めているようですが、 問題は食いしん坊計画。 母はSNSもネットも苦手で、 情報収集の手段がないのです。 今さらだけれど、 京都での食べ歩きの計画は どう立てるのが正解なのでしょうか? 名物グルメからB級グルメまで、 ぜんぶ味わってほしい 気持ちでいっぱいで、 少しばかり前のめりです。 でも、 母には絶対に楽しんでもらいたい。 ↓ここからの 飯テロ写真は候補地。(SNSから拝借🤤) 九条ネギの朝うどん 京都人がお好きな 細め、柔らかい麺だとか。 朝は優しい味を欲します。 肉まぶし ため息のでるビジュアル。 お出汁でぜひ。 炊き立ての白ご飯 行列で人気のお店ですね。 京都といえば?こちら! お客さまが贔屓のお店。 美味しそうですね♡たまりません。 温わらびもち 抹茶スイーツ推しの母にピッタリ! 他にも 炭焼きの関西風… 路地裏の割烹料理… どこまで計画の手出しが許さるのか? そんなことを考えながら、 私も少しだけ大人になりたいです。 かゆいところに手が届く、 あの感じがわかるような大人に。 みなみ
お味噌汁が大好きです。 白いご飯もおかずも それぞれ美味しいけれど、 やっぱり 私の食卓の主役は お味噌汁なんです。 それもね、 たっぷりお野菜が入った 具だくさんのもの。 実家を出て 初めて気が付きましたが、 私のお味噌汁はどうやら 「汁物」ではないそう。笑 なんだかね、 もうちょっと 「食べるもの」って 感じらしい。照 お野菜の旨みを味わいたくて、 ついスーパーでは カゴがいっぱいになっちゃう。 白菜に白ネギ‥ ワカメに刻み揚げも入れてね。 具材はワサッと。 このメンツの時は、 鰹節のお出汁で参りましょう。 ふわっと香りますよ、 優しい白味噌仕立ては 何とも言えません。 ある時ですね、 友だちに 「これ、お味噌汁じゃないよね?」 と笑われちゃいました。 具が多すぎて、 汁が少ないって。 でも、私はこう思うんです。 せっかくなら お野菜を たっぷり召し上がってほしいなって。 だって、 私は「飲むお味噌汁」じゃなくて、 「食べるお味噌汁」が 好きなんだもの。 私のお味噌汁にはね、 いろんな思いがこもっています。 だしの香り、お野菜の彩り、 そしてたっぷりの具材。 そうやって作る 愛情いっぱいの 「主役はキミだ!」な、お味噌汁が 今日も私の心を あたためてくれるのです。 みなみ キッチン収納を占拠してる この子たち。汗 そうだ! 本みりんで ジンジャーシロップを 仕込もう♡ が、スパイスに めっきり疎い問題(泣) シナモン、ブラックペッパー、クローブ 君たちは決定。 カルダモンは必要‥‥? 要らない?要る? ‥‥私の嗅覚センスはかなり怪しい、 悩みます。
先日、 私がノスタルジーに浸りながら 『ビバリーヒルズ・コップ』を 観たわけです。 あの、エディ・マーフィが 全盛期だったあの名作。 母にドヤ顔で自慢げに言ったら、 まさかの一言が返ってきました。 母「何それ?最近の映画?」 えぇっと、待って。 いやいや、 80年代のド定番コメディなのに? その言葉、 タイムマシンで 50年後から来た人が 言うセリフじゃない? と思わず突っ込みたくなる。 だけど、まぁしょうがないです。 私「エディ・マーフィ主演の刑事ものだよ! 流行ったでしょ?」 と、必死に説明。 しかし、 母は「ふーん」と 興味なさそうに相槌を打ちながら、 急に別の話題をぶっこんできました。 母「それより、今年の春だったかしら、 『アンメット』良かったわ。 久しぶりに涙が止まらなくなっちゃった。 生田絵梨花ちゃん、いい味だしてたわ〜」 ちょっと待って! 『アンメット』って何? そして生田絵梨花ちゃん? まさか20代の若手女優に詳しい母。 え、何でそんなに詳しいの? 時代を逆走する私と 母の流行戦争。 結局、夜中にこっそり 『アンメット』を視聴。 大号泣しました。 ここで気づいたんです。 流行り物にはことごとく疎い私と、 妙にトレンドに強い母。 最近の私の笑いのツボは? そう、 『RED/レッド』とか 『ナショナル・セキュリティ』とか、 10年から20年前の アクションコメディ映画ばっかり。 流行の最先端は 母に教えてもらおうと、 思う今日このごろです。 みなみ
それはまるで、 車が突然反抗期に 入ったかのような朝でした。 アクセルを踏んでも、 びくともしないレンタカー。 「いや、今ちょっとストライキ中ですから」 と言わんばかりの反応。 十字路の真ん中で、 まさかの立ち往生。 周りの車が じわじわと近づいてきて、 なんとも言えない プレッシャーです。 休日ドライバーでごめんなさい! とにかく、 アクセルを踏んでみる。 母と共に一緒に 「1、2の3!」と タイミングを合わせて押してみる。 だけど、何も起きない。 覚悟を決めて、 車から降りて助けを求めることに。 「すみません、 どうやったら車は動くんですか?」と。 あまりに馬鹿らしい質問に ギョッとするドライバーさん方。 あろうことか 車を持ち上げようと してくるじゃありませんか。 「後輪が溝にハマってるんだろう」 と、本気で車を持ち上げようとする。 周りのドライバーたちも 次々と手伝いに来て、 ますますカオス状態に。 いや、 そんなに重症じゃないんだけど…。 と、 叫びたい衝動を 必死で抑える私。 最終的には、 別のドライバーさんが 「エンジンのスタートボタンを長押しながら、 ブレーキをしっかり踏まないと動かないよ」 と、教えてくれました。 そう、 私たちは、 まるでハイブリッド車という 未知の生命体と 格闘しているかのような気分でした。 あの〜 私たち親子は なぜ知らないのでしょうか?(汗) みなみ
私の写メ日記の件で 嫌な思いをさせてしまったこと。 心からお詫び申し上げます。 自分の未熟さから生まれた 狡い心と欲望。 深く反省し、恥じ入っています。 不快な気持ちにさせてしまい、 大変申し訳ございませんでした。 応援して下さってるお客さま、 頑張っているキャストさん、 支えて下さってるスタッフさんに対し、 誠実でいられるよう努めてまいります。 今後はこのようなことがないよう、 一歩一歩、 正直で誠実な姿勢で進んでいきます。 ✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢ 素のみなみ いつも出勤の前日、当日の朝、 緊張と不安でお腹が痛くなります。 もやもや、 イライラ、 おろおろ、 私は相手を笑顔にできるか‥‥ 気を使わせていないか‥‥ 気持ち良い時間を差し上げられているか‥ 性的な行為も未だに自信がない‥‥ 痛いこと怖いことされたら‥‥ 臆病で計算ばかりしてしまいます。 未熟なくせに、 弱い自分を見せられなくて 格好つけています。 武装のし過ぎで、 グッタリ。 少しずつ 手放していったら、 残るのはどんな私なのでしょうか。 簡単に荷物は手放せませんが、 謙虚な気持ち、素直な姿勢で 改めて 頑張らせて頂けたら嬉しいです。 ✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢✠✢ みなみ
夏の空気は まだまだ名残惜しそうに、 熱を残していて、 まるで私を引き止めるかのよう。 さて、 今日の目的地は 私の心をくすぐる魚屋さん。 ただの魚屋ではありません。 ここはまるで 海の物語を紡ぐ語り部のような場所。 店主が語る海の話は、 潮風に乗った 神秘的なささやきのようで、 いつも私を新たな世界へと 誘い込んでくれるのです。 海の中も すっかり秋の色合いに染まり、 今日の主役は 秋の訪れを感じさせるツムブリ。 すらりと美しい姿です。 聞けばブリの仲間ではあるけれど、 アジ科に属するという、 なんとも不思議な存在。 一口試食してみると、 「うっ…旨っ♡」 思わず声が出てしまうほどの 美味しさ。 特にコスパが最高で、 私のハートにぐっと刺さります。 秋刀魚の季節も間近ですが、 その高値にため息をつく私の心は、 はるか遠くの 富山へと浮遊しています。 秋には白エビ、 冬には香箱ガニと氷見寒ブリ、 そして春にはホタルイカ…。 そんな美味の数々が 私を待っているはず。 いや、 正確には私が その味を心から欲しているだけです。 2ヶ月に1度は訪れないと、 美味を逃してしまう… なんて忙しい妄想でしょう。 北陸新幹線で2時間。 今年こそ、 富山へ「行きたい」を実現して、 その街の「おいしさ」に たっぷりと浸りたい。 心がほんのりと温まるような味わいに、 ぜひとも出会いたいものです。 みなみ
小学校の通信簿には、 憎たらしくも 『お調子者』の烙印が 何度も押されました。 まるでそれが 私の一生のトレードマークかのように、 現在もなお、 調子に乗ってしまうことがあります(汗) ええ、懲りないのが 私の持ち味です。 先日、 コストコのフードエリアで 可愛らしいお嬢さんとお母さまの 二人組と相席になりました。 そのお嬢さん、 もう本当に「おぼこい」という言葉が これ以上ないほどぴったりで、 まるで昭和から タイムスリップしてきたかのような 初々しさ。 髪をいじるその仕草、 見ているこっちが ドキドキしちゃいます。 そんな彼女を前にして、 私の中に住んでいる 悪ノリ小僧が、 どこからともなく顔を出して 「ねえねえ、お友達になりたい!」 なんてせがみ始めるのですよ。 勘弁してほしい。 結局、 私はその小僧と戦うのに忙しくて、 彼女とは一言も交わさず。 たぶん彼女から見た私は、 愛想の悪い変な女に 見えたことでしょう。 おいおい、そりゃないよ(泣) そして最近、 女版ユメオトで 理想のOLさんが足跡を。 うっ嬉しい♡ その瞬間、 小僧は再びスキップ。 彼女の旅行記を こっそりと読み漁り、 既にファン化していた私。 こんな 変わり者に 追いかけられているなんて 彼女が知ったら、 きっと泣いちゃうだろうなあ。 なので、 足跡は残さないように 極限の注意を払っています。 ああ、 昔は学校の先生が 私の悪行に 目を光らせてくれていましたが、 今や誰もこの暴走を 止めてくれる人はいません。 このおどけた衝動、 どうにかしてもらいたいものです、 誰かっ! みなみ