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お盆が近づくと、
私の心は
懐かしさと喪失感が交錯します。
岩手、第二の故郷。
そこに眠る祖父母の存在が、
どうにも恋しくてなりません。
愛情の塊だった、祖父母。
人見知りで我儘な私を
惜しみなく可愛がってくれました。
祖母の優しい手が撫でてくれた頭、
祖父の厳しいまなざしの中にも
温かさを感じたものです。
しかし、
年月は容赦なく過ぎ去り
旅立った祖父母。
恥ずかしながら、
忙しさや都会の喧騒にかまけて、
岩手への帰省もままならず、
長らく祖父母の眠る地に
足を運ぶことができていません。
あんなにも温かい場所を
よく忘れることができていたと、
心にずしりと後悔が。
お盆が近づくと、
私の心は岩手へと飛び立つのです。
故郷の風景、
懐かしい人々の面影、
静かな山々、
どこまでも続く緑豊かな原野、
そして故郷の人々の温かい笑顔。
今年の夏は
ゆっくりと挨拶しに行きたいと思います。
しっかりと謝り、
私の名前と顔を思い出してもらわないと。
もうすぐ、会いに行くから。
みなみ
